受験コラム2021-06-03
中学受験でかかる費用は?塾代・受験料などの目安
「わが子も中学受験を」と思ったら、やはり気になるのは費用のこと。中学受験をするなら、どれぐらいかかるのでしょうか?
大切なことは、まずはおおよその費用を把握しておくこと。そうすれば資金計画が立てやすくなります。中学受験でかかる費用をまとめました。ぜひ資金計画や家計の見直しの参考にしてください。
もっとも大きいのは塾代
中学受験の費用で、もっとも大きな割合を占めるのは、やはり塾代。一般的な約3年間の通塾で、200万~300万円が相場です。
やりくりするためにも、あらかじめ概要をつかみ、シミュレーションしておくことが大切です。塾代について、知っておきたいポイントを紹介します。
1.学年が上がれば毎月の授業料は高くなる
毎月の授業料は、一定ではありません。学年が上がると通塾回数が増え、授業時間も長くなり、基本的に高くなっていきます。夏期講習をはじめとした、季節講習代も同様です。基本的に学年が上がるにつれて金額は大きくなります。
2.模擬試験代も増える
5年生からは中学受験の勉強も本格化し、模擬試験を受ける回数が増えます。6年生になれば、受験予定の学校が実施するプレテストを受けるお子さまもいるでしょう。月々の授業料に加え、こうした費用がかかることも想定しておきましょう。
3.志望校対策の費用も必要
6年生になると、志望校対策の授業も始まります。こうした授業はオプション扱いで別料金となることが多いため、月々の塾代がさらにかさむことになります。
4.場合によっては個別指導も
塾で授業を受けていても、難しくなるとついていけなくなるお子さまもいます。そうなると個別指導を追加したり、家庭教師に依頼したりして、さらに費用がかかる可能性も出てきます。
5.塾や開始時期によって費用は異なる
大きな割合を占める塾代ですが、もちろん塾によって毎月の費用は異なります。塾選びをするときは、お子さまとの相性を大事にしながら、候補となる塾の費用を比べてみると良いでしょう。
塾に通う上で、それ以外にもかかる費用
塾に通う場合、必要になるのは授業料だけではありません。交通費や携帯電話代、文房具代などもかかります。
例えば、こんな費用が必要です。
・交通費
・携帯電話代
・文房具代
・書籍代
・コピー代
たとえ一つ一つの出費は小さくても、重なると家計に影響を与えます。慌てなくて済むよう、頭に入れておくと安心です。それぞれについて見てみましょう。
1.交通費
塾が遠く、電車やバスで通う場合は、交通費がかかります。保護者の方が車で送り迎えをする場合は、ガソリン代や駐車場代も必要です。
仮に徒歩や自転車で通える塾に通っていても、授業によっては遠方の校舎で受けることもあるため、交通費がかかります。
2.携帯電話代
塾通いをきっかけに、特に電車やバスで通塾する場合は、連絡手段として携帯電話を持たせるご家庭も多いでしょう。その場合は、購入費用や月々の料金がかかります。
3.文房具代
意外とかさむのが文房具代です。中学受験の勉強をしていると、ノートやシャープペン、鉛筆、消しゴムなど、多くの文房具を消費します。特に、驚くほど大量に使うのがノート。前もってまとめて購入しておくと安心ですし、お得です。
4.書籍代
中学受験の勉強をするには、必要に応じて市販の参考書や問題集を買うことになります。主な例として、志望校の過去問題集や時事問題集、百科事典、四字熟語やことわざなどの参考書が挙げられます。
また小学校で使っている国語辞典では、語句をカバーできないことも増えてきます。その場合も中学受験に対応できる辞書を購入することになり、費用がかかります。
その他にも、地理を勉強するための地図帳や、歴史の年号暗記用の本など、折に触れて書籍代がかかることも、頭に入れておいたほうが良いでしょう。
5.コピーにかかる費用
“中学受験の三種の神器”の一つとも言われるのが、コピー機です。
中学受験では、テスト問題をコピーして何度も取り組んだり、苦手な内容をコピーしてノートに貼ったりと、コピーをする場面が多々あります。
最初は、その都度コンビニエンスストアにコピーに行っていたものの、回数があまりに多くなり、結局は自宅にコピー機を購入するご家庭も少なくありません。
よく選ばれるのが、A3対応プリンター。購入すれば、プリンター費用に加え、その後のインク代もかかります。
ただし自宅にあれば、わざわざコピーしに行く手間がなくなります。お子さまが必要なときに、さっとコピーをしてあげることができるのも大きなメリットです。必要性とコストを天秤にかけて、購入するか否かを判断すると良いでしょう。
受ける数だけ受験料もかかる
受験直前になり、意外と大きな出費となるのが受験料です。
私立中学の受験料の相場は2万~3万円。一般的には複数校を併願し、もちろん個人差はありますが、受験校の目安は5校。そのため受験料だけでも、10万~15万円かかる計算です。
なお、同じ学校を複数回受けても、基本的にはその都度受験料がかかります。受けたい学校が決まっているなら、あらかじめ調べておくと目安になります。
まとめ
中学受験をするには、塾代の200万~300万円を中心として、交通費や文房具代、書籍代など、多額の費用がかかります。公立中学に進学するのと比べて、家計に負担がかかることは間違いありません。
ただし中学受験という経験は、お子さまにとって望ましい環境へ進むための、大事な過程。結果的に、充実した学習環境で過ごすことにつながります。事前にきっちりと資金計画を立て、安心して臨みたいものですね。