注目ニュース2022-12-01
頑張る受験生を食で応援!!「受験ごはん」vol.5
みなさんこんにちは。受験フードマイスターの伊藤陽子です。
カレンダーも残すところあと1枚。早くも2022年が終わろうとしています。受験生のみなさんにとっては、ついに本番が目の前に迫ってきていますね。1つでも多く問題を解いて安心したい。少しの時間でも勉強していたいという焦る気持ちから、欠食になったり生活リズムを崩す事などがないようにしてください。皆さんが受験日までに頑張ってきた成果を発揮するには、やはり風邪をひくなどの体調不良を起こさずに万全の体調で本番を迎える事が一番大切です。普段どおりの受験生でいられる事がより良い結果に結びつくはずです。その為には周りの方のサポートもとても大切です。
とは言え、師走は大人も忙しく食事作りに時間を割く事も難しい時期でもあります。そんな時は、ぜひ具だくさんのスープを作ってみてはいかがでしょうか?具だくさんにすることで多くの栄養素を手軽に摂ることが出来、またスープは、沢山のバリエーションが可能で飽きる事なく続けられます。そして家族の食事時間が異なっても温かいものを出す事が出来ます。冷えてしまった身体をぜひスープで温めてください。
体温と免疫力には大きな関係性があり、平熱を維持することで免疫細胞を正常に保つといわれています。一般的に人の平熱は36度から37度で、身体活動によって体温は上下しますが概ね1度の変化です。体内で起こっているさまざまな代謝は酵素を使って行われ、その最適温度は37度前後といわれています。生命維持に必要とされる機能を正常に保つうえで、平熱を維持することが健康な体作りの重要なポイントです。出典:厚生労働省「生理」
またストレスがかかって緊張しているときは、自律神経の中の交感神経が活性化し、血管が収縮して手足が冷たくなります。反対にリラックスしているときは、もう一方の副交感神経が活性化し、血管が広がって手足が温かくなります。
意識的に手足を温めることで、心の緊張もほぐし、深くリラックスさせることができますので受験日の朝にもスープはお勧めです。
「具だくさん甘酒スープ」
【材料】(2人分)
・あさり(殻付き) 100グラム
・さといも 30 グラム
・れんこん 20 グラム
・ごぼう 20 グラム
・人参 20 グラム
・酒 大さじ 1
・麹甘酒 50 ㏄
・牛乳 150 cc
・白味噌 小さじ 1
・生姜(すりおろし) 1片
・塩 少々
- 砂抜きした あさりと酒を鍋に入れ蓋をし加熱する。あさりの殻が開いたら剥き身と汁に分けておく。
- さといも・れんこん・ごぼう・人参は、5ミリのさいの目切りにする。
- 鍋に甘酒、牛乳と②の野菜、①のあさり汁を茶こしで濾しながら入れ、野菜が柔らかくなるまで煮込む
- 野菜が柔らかくなったら、①のあさりの剥き身を入れ、生姜と塩で味を調える。
◆レシピのポイント
・根菜は、身体を温めるお野菜なので、スープには根菜を積極的に使う事をお勧めします。
・生姜に含まれる「ショウガオール」は血管を拡張し滞っていた血の巡りを良くしてくれ、全身を温める効果が期待できます。
・牛乳に含まれる「タンパク質」が、あさりに含まれる「鉄」の吸収を良くしてくれます。鉄が不足すると酸素が行きわたりにくくなり疲れやすくなる恐れがあります。
・麹甘酒にはアミノ酸やブドウ糖、ビタミンB群、食物繊維、オリゴ糖などの栄養が豊富に含まれ「飲む点滴」と言われています。年末年始など忙しい時期の栄養補給には最適な食材です。
この時期は、クリスマスや年末年始など楽しく誘惑の多い行事が目白押しです。そんな世間には一切目もくれず頑張る受験生も多い事でしょう。しかし、疲れたら少しお休みも必要です。心も身体も少し休めば、きっと次の日は何倍も良いパフォーマンスを発揮する事が出来るはず。今日まで積み上げてきた頑張りは確実に皆さんの中で身についていることでしょう。
春から続けてきました連載も今回が最後となりました。皆さんと共に戦い受験という壁に一緒に立ち向かってこられた事に感謝します。受験生自身が納得できる結果が得られて満開の桜の下で笑顔が見られます事をお祈りしています。Fight!!
伊藤陽子(大阪府在住)
受験フードマイスター、野菜ソムリエプロ、冷凍生活アドバイザー、調理師。 大学生の息子2人を持つ母親。長男の大学受験、次男の高校受験のW受験を経験。 親が出来る一番の事は体調管理と考え、万全に受験を迎えられるように「食」でもしっかりとサポート。 結果、二人とも体調を崩す事なく受験を乗り切る。その経験を多くの方へ伝えるべく、 日々活動中。
https://www.instagram.com/happy.sun.smile
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