進学お役立ち情報

進学お役立ち情報2022-07-13

英語力と国際感覚を身につけるための高校選び

日本に住む外国人は276万人以上(令和3年末の在留外国人数 出入国在留管理庁発表)。多様文化共生時代の到来で、大学入試や就職試験でも英語が重要視されています。高校生のうちに高い語学力を身につけ、有利に乗り越えられたらいいですね。英語の検定や留学へのサポートが手厚く、国際感覚を磨くことができる高校について考えてみました。

グローバル人材を育てる国際科や国際コース

コロナ禍でオンラインビデオ通話アプリが普及し、世界はよりボーダレス化しました。海外進出をしたり、外国人を雇用する企業も多く、社会はグローバル人材を求めています。多くの大学では、英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価するため、民間の英語資格・検定試験を入試に活用し、加点はもちろん、出願資格にあげる大学もあります。高い語学力は、今後の人生において強力な武器となりそうです。このような背景から、高等学校でも英語教育に特化した「国際科」や「普通科国際コース」を設置し、グローバル人材育成に力を入れています。

会話力・発信力を磨き、英語の資格取得を支援

「国際科」「普通科国際コース」は、一般的な学科・コースと比べ、英語の授業が多く、週12時間設定する学校もあります。一部教科の授業をネイティブ講師が英語で教えるほか、プレゼンテーションやディベートなども英語で行うなど、会話力だけでなく発信力も身につけるための環境が整っています。

中には日本と海外、2つの高校の卒業資格を同時に取得できる学校や、世界共通の教育プログラムで学ぶ学校もあり、海外の大学に進学したい人には有利です。

また、外国人留学生と同じクラスで学んだり、授業以外で外国人と交流する機会を設けるなど、国際感覚を磨く学びが充実している学校もあります。このほか第2外国語(スペイン語、フランス語、中国語、韓国・朝鮮語など)を学べる学校もあります。

一方帰国子女や外国籍の生徒が学ぶ「インターナショナルハイスクール」でも、海外生活を経験したことのない日本人生徒を受け入れるところがあります。このような教育機関では、すべての授業を英語で行うほか、同級生と英語で話す機会が多いので、英語漬けの学生生活を過ごすことができます。

そして、多くの学校で力を入れているのが、英検やTOEIC、GTECなど、英語関連の資格取得です。学年ごとの目標を設定し、手厚い受験対策を実施したり、ネイティブ講師がマンツーマンでオンライン英会話のレッスンをしてくれる学校もあります。

オンラインで国際交流

海外留学を高校生のうちに体験できるのも「国際科」「普通科国際コース」の魅力です。学校により、希望者のみや全員参加の留学制度があり、目的や留学先に応じ、短期(数週間~数カ月)から長期(1年以上)まで、多彩なプログラムが用意されています。留学先はニュージーランドやカナダが人気です。

海外留学を個人で準備すると、現地手配や留学期間の休学、費用問題など、ハードルが高いですが、学校の留学プログラムなら、現地サポートはもちろん、1年以上の長期留学をしても海外で学んだことを単位に反映させ3年間で卒業できるなど、優遇措置が用意されており、不安なく留学できます。国際留学を考えている人は、このような学校を選ぶのがいいでしょう。

また、英語だけで過ごす宿泊施設や、海外の学校とのオンライン交流など、国内でも留学感覚で学べる機会が豊富にあります。

将来の目標に合う学校を見つけよう

英語力と国際感覚を磨くことは、その後の大学進学や就職に役立つだけでなく、人生においても大きな糧になります。

高等学校の「国際科」「普通科国際コース」を選ぶなら、各学校の学びをしっかりチェックしましょう。留学プログラムを用意する学校は多いですが、その内容や留学先(国)、期間、サポート体制は学校により違います。また目標にする英語検定の種類にも学校により異なります。国内の外国語大学への特別入試枠を確保していたり、さらには海外の大学と連携した進学プログラムを用意する学校もあり、目標大学への進学に有利な学校を選ぶことが大切です。

まずはオープンキャンパスや学校説明会に参加して各学校の情報を収集し、自分の目標に合う学校を見つけましょう。

※インターナショナルハイスクールの中には、日本の高等学校卒業資格を得られないところもあります。

↓令和3年末現在における在留外国人人数について

https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00001.html

(企画・制作/産經アドス)

株式会社五ツ木書房 2022年度「進学への道」No.3より

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