進学お役立ち情報2023-09-06
看護師になるための高校選び
ケガや病気で診療や療養を必要とする人に寄り添う看護師。超高齢社会と予防医学の発展に伴い、看護師を必要とする職場は病院だけでなく、介護施設や保健所、一般企業など多岐にわたります。看護師になるための高校選びについて考えてみましょう。
最短ルートで看護師に 5年一貫教育の看護科
看護師になるには、所定の看護師養成課程を修了し、国家試験に合格しなくてはいけません。このため高校進学時は図の①②③のように、大きく分けて3つの進路があります。今回は、①と③の進路に注目してみましょう。
①の看護科高校は、専攻科と合わせ5年一貫で「看護師養成課程」を学べる進路です。卒業と同時に国家試験の受験資格を得られるため、合格すれば20歳で看護師に。専攻科進級時に入試がないため、5年間、国家試験の受験勉強だけに専念できるのが魅力です。早く看護師デビューしたい人にぴったりの進路と言えます。
専門性の高い知識を学べる 看護系大学を目指す普通科
一方、③の普通科高校は、看護系大学・短期大学・専門学校へ進学したい人に向いている進路。特に看護系大学は専門性の高い知識を学べる上、保健師・助産師等の養成課程も修了できるなど、より幅広く看護職を目指せるので人気です。このため普通科高校の中には、「看護・医療系進学コース」を設置する学校も。このようなコースでは看護系大学の受験科目を手厚くしたり、小論文・面接指導のほか、高大連携で看護基礎を学べる学校もあります。普通科の場合、途中で進路変更がしやすく、将来についてゆっくり考えたい人にもおすすめです。
自分に合う学校を選ぶためには、オープンキャンパスなどで、各高校の特色をよく知ることが大切です。
(企画・制作/産經アドス) 株式会社五ツ木書房 2023年度「進学への道」No.2より