進学お役立ち情報

進学お役立ち情報2022-07-01

看護師になるための高校選び

病気やケガで苦しむ患者に寄り添い、診療や療養のサポートをする看護師。新型コロナウイルスに立ち向かい、活躍する姿を目にした人も多いのでは。少子高齢化や予防医学の発展により、看護師が必要とされる職場は、病院や介護の現場、保健所、一般企業など、多岐にわたります。看護師になるための高校選びについて考えてみましょう。

理想の看護師になれる3つの進路

看護師になるためには、所定の看護師養成課程を修了し国家試験に合格しなくてはなりません。図のように高校進学時は大きく分けて3つの進路があります。

図の①のように、高校の5年一貫看護師養成課程(看護科+専攻科)を修了する進路。

図の②のように、高校の衛生看護科で准看護師課程(3年)を履修後、専攻科などに進学し、看護師養成課程(2年)を修了する進路。

そして図の③のように、高校の普通科(看護・医療系進学コースなど)から、看護系大学(4年)・短期大学(3年)・専門学校(3年)などに進学し、看護師等養成課程を修了する進路です。

今回は、一般的な①と③の進路を確認してみましょう。

看護師への最短ルート 5年一貫教育の看護科

5年一貫教育で「看護師養成課程」(看護科+専攻科)を学ぶ①の看護科高校は、卒業と同時に国家試験の受験資格を得られるため、20歳で看護師になれる進路です。専攻科への進級時に入試がないため、5年間、国家試験の受験勉強だけに専念できるのも魅力。効率良く、早く看護師を目指したい人にぴったりの進路と言えます。

高度な知識を学ぶ看護系大学を目指す普通科

一方、高校卒業後に看護系大学などへ進学する人も増えています。大学は、より高度な知識を学べる上、保健師・助産師の養成課程を修了できる所もあり、広く看護職を目指せます。この場合、③の普通科高校の進路が向いています。

普通科高校には「看護・医療系進学コース」を設置する学校もあり、看護系大学の受験科目である理数系の学習を手厚くするほか、小論文・面接の指導、推薦入学の枠の確保など、受験対策が充実しており、大学進学に有利です。また、広大連携・看護基礎の授業を行う学校も。このほか提携大学の入学金免除など特典を用意する学校もあります。

普通科高校の場合、途中で進路変更しやすいので、将来についてゆっくり考えたい人は、この進路を選択する方がいいでしょう。

自分に合う学校探しはオープンキャンパスで

看護師になるには国家試験に向けて、しかりと学ぶことが重要です。今回紹介した高校の看護科、普通科(看護・医療系進学コースなど)では、職場体験などで職業イメージをつかむことができる学校が多く、前向きに学べるのが特徴です。また、同じ目標を持つクラスの仲間がいることがモチベーションにつながります。

自分に合う学校を選ぶには、各校の特色をよく知ることが大事です。オープンキャンパスなどに参加して、しっかりと情報収集をしましょう。

(企画・制作/産經アドス)

株式会社五ツ木書房 2022年度「進学への道」No.2より

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